先物取引では委託保証金を預けることで、もし利益が出れば大きく稼げる可能性があるのに対し、損害が出た場合も被害が大きくなるというしくみがあることはすでに良く知られていますので、先物取引業者の言いなりなどではなく自分自身の考えの上で先物取引を行っている人であれば、計画性を持ってこの委託保証金を預けているはずです。
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しかし悪質な先物の取引の業者の場合、取引をしたのち、顧客に「利益が出ましたよ」と報告をし、「せっかく儲かったのですから、この儲けをさらに活用しないともったいないですよ」ともちかけ、利益をそのまま委託証拠金として手元に置こうとします。
つまり儲けが出たとしても、口ではなんと言おうと客に実質返還することを拒むわけです。
たとえ10万円の利益だったとしても、それを委託証拠金として追加すれば、10倍のレバレッジを効かせれば取引自体は100万円の売買が可能になります。
そしてもちろん、取引をすればするほど手数料が先物取引の業者のもとに入っていきます。
こうして委託保証金の追加をいわれるまま続けていくことで、はじめは100万円とか300百万円程度の規模で始めたはずの先物取引の損害額が億に達してしまう、という大きな被害になってしまうわけです。
なぜなら、必ず勝ち続けることはできない以上、いずれどこかの時点で損失が出るわけですが、はじめの少額の取引で儲かった分を委託証拠金として追加し続ければ、勝ち進めば勝ち進むほど、取引で扱う金額は大きくなり、その分損害も大きくなってしまいます。
いくら勝ち続けていても、それまでの儲けがマイナスになってしまう可能性のほうが高いのです。
自分の裁量で取引を行うだけの知識や経験があったり、またはまともな先物取引会社のアドバイザーであれば、そのような事態を避けるための手段をあらかじめ講じておくわけですが、悪徳業者であれば客の都合などお構いなしですから、被害が大きくなろうと忠告すらしないでしょう。
それどころか、言葉巧みに客を操ろうとし、己の利益の追求のみを追いかけます。
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